研究者たちは、世界疾病負担調査（GBD）を通じて収集したデータを調べました。
2017年の最新のGBDデータでは、世界中で282の主要な死因があることが示されています。 一方、敗血症は中間原因に分類されます。 敗血症を引き起こす基礎疾患（がんなど）は、一次死因とみなされます
2017年のデータによると、報告された敗血症の症例のほとんど（85％にも及ぶ）は低・中所得の国で発生しており、最も状態の負担が大きいのはサハラ以南のアフリカ、南太平洋諸島、南・東・東南アジアの各地域でした。
GBD2017の報告書では、敗血症の発生率は男性よりも女性で高く、他の年齢の人よりも幼児で多いことも明らかになりました。 著者らによると、敗血症の症例の40％以上が5歳未満の小児で発生していました。
調査において、Rudd博士らは1990年から2017年までの世界各国の年間敗血症発生率と死亡率の傾向を分析しました。
良いニュースは、敗血症による死亡率が実際に低下していることを発見したことです。 1990年には、敗血症の症例は推定6,020万件、この症状に関連する死亡は1,570万件でしたが、2017年には、この数字は4,890万件、死亡は1,100万件に減少しています
しかし、敗血症は依然として世界中でおよそ5人に1人が死亡する原因になっているのです。 また、今回の研究結果は、より限定的なデータに基づいて行われていた、これまでの敗血症の世界的な推定値と矛盾しています。
これまでの推定値は、主に中・高所得国のデータに依拠しており、特に低所得国の人々の、入院以外の敗血症の負担は考慮されていなかったと、研究者は述べています。
「新生児の敗血症予防と、この症状の重要な原動力である抗菌薬耐性への取り組みに改めて注力する必要があります」と強調します。
研究者は、利用できるデータによると、1990年と2017年の敗血症関連死の最も多い原因は、下部気道感染だったと指摘しています。
「では、解決策は何でしょうか」とラッド博士は問いかけます。 彼女はこの質問に自ら答えています：
「そうですね、まずは基本的な公衆衛生インフラです。 ワクチン、誰もがトイレと清潔な飲み水を使えるようにすること、子どもたちに十分な栄養を与えること、そして妊産婦のヘルスケアは、これらの事例の多くを解決するでしょう」
彼女は、「敗血症はここでも問題で、入院患者の死亡原因の第1位となっています」と付け加えます。
「インフルエンザの予防接種と、必要に応じて肺炎ワクチンを接種すれば、誰でも発症の確率を下げることができます」とラッド博士は説明しています。
また、ラッド博士は、この病気に対して最も脆弱なコミュニティにおける敗血症のリスクを下げる方法について、さらなる研究が必要であると指摘しています。
「低所得地域の敗血症の割合を減らすのを助けたい高所得国の人々にとっては、治療に関する研究を支援するとともに、低所得地域の敗血症予防・管理活動を支えることの重要性を選出議員に主張しなければなりません」と、彼女は強調しています。