放射性物質は暗闇で光るのですか
ご質問に対する答えは、「いいえ」です。 放射性物質から放出される放射線は、人間の目には見えません。 しかし、この目に見えないエネルギーを可視光に「変換」する方法があるのです。 放射性物質から出る電離放射線に「刺激」を受けると、多くの物質が可視光線を発するようになります。 このような物質は、「蛍光体」または「シンチレーター」と呼ばれています。 つまり、ある放射性物質とそのような蛍光体を混ぜれば、光る物質を作ることができるのです。 このような物質は、時計や腕時計の文字盤、船舶や航空機の計器類など、暗闇でも見えるようにするために使われてきました。 このように、放射性物質といえば光るものを思い浮かべる人が多いのです。
また、放射性物質を「騙して」可視光を発生させることも可能です。 これはチェレンコフ放射と呼ばれます。 これは、放射性物質からの放射線がガラスや水のような物質に入ったときに起こります。 この物質中の光の速度は比較的遅いので(真空中の光の最大速度に比べると)、放射線は実際にはその物質中で光が進む速度よりも速く進んでおり、速度が落ちるにつれて光を放つのです。 しかし、実際にこの光を見るには、原子炉の内部のような非常に放射性の高いものが必要です。 弱いチェレンコフ光は、もっと少量の放射能で作ることができます。
著者:
Keith Welch, Radialogical Controls Group (Keith Welch 氏の他の回答)
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