尿道炎とは何ですか?
尿道炎とは、尿道が炎症を起こしたり、感染したりすることです。 尿道は、膀胱と外陰部をつなぐ管です。 膀胱から尿を運び出す役割をしています。 主な症状は、排尿時の灼熱感や不快感です。 外陰部(膣の外側)も通常、炎症を起こします。 (外陰部炎)。 石鹸外陰炎の主な症状は、外陰部のかゆみです。 この問題は、思春期よりずっと前の若い女の子にのみ起こります。
原因は何ですか?
若い女の子の尿道炎や外陰炎の多くは、石鹸による外陰部の炎症が原因です。 刺激物としては、泡風呂、シャンプー、性器に残った石鹸などが一般的です。 時には、不衛生(後ろから前に拭くなど)が原因であることもあります。 思春期以前は、外陰部や尿道の粘膜は非常に薄く、どんな石鹸にも敏感に反応します。 尿道炎が膀胱に広がると、膀胱炎になることがあります(膀胱炎)。 そうなると、排尿時の痛みが強くなり、頻尿やおもらしなどの症状がひどくなります。 さらに、尿が濁って悪臭を放つようになります。 膣が感染すると、膣分泌物が出ます。
診断方法は?
排尿痛のあるお子さんは、検査室で尿サンプルを調べてもらう必要があります。 これは膀胱炎を除外するためです。 石鹸尿道炎は、排尿時の痛みや軽い不快感の症状があり、さらに尿検査が正常であることで診断されます。
どのようにケアすればよいのでしょうか?
- 痛み止め
排尿痛にはアセトアミノフェン(タイレノール)やイブプロフェン(アドビル)を飲ませる
- 重曹、ぬるま湯浸け
洗面器やバスタブにぬるま湯を入れて10♪分お尻を浸けさせるとよいでしょう。 お湯1桶につき、大さじ4杯の重曹を入れます。 (注:低年齢層には、酢よりも重曹の方が適しています)。 このとき、足を開き、お湯で性器が洗われるようにします。 石鹸は使わないでください。 これを1日2回、2日間繰り返します。 こうすることで、性器から石鹸、濃縮尿、その他の刺激物が取り除かれ、治癒が促進されます。 症状が治まった後は、1日1回、ぬるま湯で陰部を清潔にします。
- ハイドロコルチゾンクリーム
浸した後、1日2回、ごく少量の1%ハイドロコルチゾンクリーム(非処方のもの)を陰部へ塗布してください。
- 水分を十分にとる
尿の色を薄く保つために、水分を十分にとるように促してください。 濃縮された尿は刺激になります。
どれくらい続くのですか?
適切な処置をすれば1~2日で不快感はなくなります。
再発を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
- 性器周辺はぬるま湯(石鹸は必要ありません)で清潔にすることのみです。 必要に応じて、水で落ちない大陰唇の間の乾いた分泌物をベビーオイルで落とします。
- 刺激が強いので、思春期前には泡風呂を使わないでください。 他の石鹸やシャンプーをお風呂のお湯に入れないようにしましょう。 浴槽に固形石鹸を浮かべてはいけません。 シャンプーをする場合は、お風呂の最後にするか、シャワーのみにしてください。
- 入浴時間は10分以内にしましょう。
- 入浴後はすぐに排尿するようにしましょう。 化学繊維(ポリエステルやナイロン)でできたパンツは、皮膚が呼吸できません。 夜間はパンツをはかないようにして、性器が「換気」できるようにしましょう。
- 特に便の後は、前から後ろへ正しく体を拭くように教えましょう。
いつ医療機関に連絡すればよいですか?
以下の場合は、診療時間内に連絡しましょう:
- 尿サンプルで感染の有無を確認していない
- 48時間治療しても痛みやかゆみが消えない場合。
- 排尿時の痛みが強くなった
- おりものや出血がある
- その他、不安や疑問がある