卵巣嚢腫か卵巣癌か? 腫瘍内科医が解明する

Q: 医師から卵巣嚢腫と言われ、婦人科腫瘍の専門医を紹介されました。 なぜ腫瘍専門医なのでしょうか。 癌なのでしょうか。

A: 卵巣嚢腫は、卵巣に発見されずに成長する、液体の詰まった嚢です。 多くの女性の卵巣には、自分では感じられない嚢胞があり、月経周期に合わせて出たり消えたりしています。 通常、卵巣がねじれたり、嚢胞が破裂したり、感じられるほど大きくならない限り、嚢胞を感じることはありません。

卵巣の嚢胞や腫瘤は、超音波検査で検出されたかもしれません。 ケアチームはその超音波検査を行い、嚢胞が良性(非がん性)である可能性が高いか、またはがんを疑うような特徴があるかどうかを調べる手がかりを探します。 良性の嚢胞かどうかを判断する手がかりは、単純な外観で液体に満たされており、固形物の増殖がなく、余分な血流がないことです。

この腫瘤をより疑う手がかりは、超音波画像でより複雑に見えること、固形物に見える部分があること、血液供給の増加があることでしょう。

嚢胞が良性に見える場合、婦人科医は数カ月にわたって一連の超音波検査で嚢胞を観察するよう助言することがあります。 あるいは、手術で嚢胞を除去することを勧めるかもしれません。 一般的な婦人科医であれば、嚢胞を除去することができます。 この腫瘤が癌である可能性がある場合、さらなる検査と診察のために癌外科医(婦人科腫瘍専門医)に紹介されるでしょう。 がん外科医は腫瘤を切除し、がんと判断された場合には、リンパ節も切除してがんが広がっていないかどうかを確認します。 手術中に見つかった他の部位にもがんがあれば、それを切除します。

婦人科腫瘍科に紹介されたからといって、卵巣がんであることを意味するわけではありません。 婦人科腫瘍専門医への紹介は、卵巣がんであることを意味するものではありません。それは、あなたのケアチームが疑わしいものを見て、最善の行動計画を提案できる人の意見を聞きながら、あなたに最善のケアを提供したいと考えたということです。 嚢胞が良性の可能性が高いと判断された場合、一般婦人科に戻り、経過観察または摘出するよう提案されることもあります

その間、担当医に聞いてみるとよいでしょう。 「卵巣がんは、まれながんですが、やっかいながんです。 症状は、進行してすでに広がっている場合でも、腹部膨満感、腹痛、食後の満腹感、体重減少など、非常に非特異的なものです。 症状がないこともよくあります。 このような場合、画像検査によって、がんがどこに広がっているのかを判断することができます。 上記のような症状がある場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

役に立つことの一つは、自分の家族歴を知っておくことです。 あなたの近親者に乳がんや卵巣がんになった女性はいますか? 卵巣がんと診断された女性の約15~20%がBRCA遺伝子を持っています。 女性がBRCA遺伝子を持っている場合、他の家族もこの遺伝子を持っている可能性があり、乳がんや卵巣がんになるリスクが高くなります。 ご家族や、かかりつけの医師に、ご自分の病歴を話してみてください

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